頭出し連絡は価格交渉にも有効
頭出し連絡による事前インプットは、社内だけではなく外注先やクライアントなど社外の関係者に対しても応用できます。
中でも有効なのは「価格交渉」の場面です。クライアントとの交渉で最もかじ取りが難しい「価格交渉」も、あらかじめ相手に情報をインプットしておけば、回答が早まるだけでなく、好意的な回答をもらえる可能性が高まるのです。
価格交渉をスムーズに進めるためには
たとえば新規のクライアントに商品やサービスの提案をするときは、初回の打ち合わせ時に先方の要望などをヒアリングし、二度目のミーティングで予算の交渉をするというパターンが多いと思います。
この二度目の場でいきなり「前回のご要望をふまえると、予算は200万円になります」と伝えると、相手は反射的に「高い」と感じてしまいます。たとえ妥当な見積もり額だとしても、顧客の頭の中には「相場よりも安いとうれしいな」という期待があるため、
「期待よりは高い」と思われてしまうのです。 価格交渉をスムーズに進めたいなら、初回のヒアリング時にざっくりと相手の予算感を聞いておきましょう。そして「150万円から200万円くらいなら出せそう」と言われたら、「では次回までに、そのご予算内で用意してきます」と伝え、次の打ち合わせで 200万円のプランを提案する。それなら相手も心構えができているので「高い」と ショックを受けることもなく、すぐにご納得いただけます。
プライベートにも頭出し連絡は有効
頭出し連絡は、プライベートな場面でも使えるテクニックです。
たとえば彼女と結婚しようということになったとき、本決まりになってから先方のご両親に挨拶に行くと、「そんな急に……」と渋い顔をされることがあります。
だから将来的に結婚する可能性があるなら、付き合っている段階で一度軽めに挨拶をしておく。すると親側も「この人と結婚するのかな」と心の準備ができるので、正式に結婚の挨拶に行ったとき、すぐに許諾をもらえます。私の友人も、この方法で難なく先方のご 両親を攻略できたそうです。
クライアントとの価格交渉と同じで、身構える時間を与えてあげた方がスムーズに「Yes」を引き出せるというわけです。
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