結局一番時間を奪われるのは人!
組織の中で働いていると、自分がいくら早く仕事を処理しても、早く仕事が終わるとは 限りません。たいていの仕事には自分以外の「人」がからんできて、その人が動いてくれなければ仕事は進んでいかないからです。
私も数年間のサラリーマン生活をとおして「結局のところ、最も時間を取られるのは人 とのやり取りだ」という結論に達しました。それからというもの、私は「自分が速く仕事をする方法」だけではなく「人に速く仕事をさせる方法」についても考えるようになりました。
人に時間を奪われるのは仕方のないことではない
ところが、まわりの同僚はそうではありませんでした。日常的に「人に時間を奪われる」という被害にあいながら、それを「どうしようもないこと」だとあきらめている人が多かったのです。
「上司は忙しいから、返信が遅くなるのはしかたがない」。 「自分でコントロールできるのは自分のことだけ」。 「仕事が遅い人と同じチームになったのは、運が悪かったとあきらめるしかない」。
読者の中にも、そんなふうに考えている方がいるかもしれません。実は、その認識はまったくの見当違いで、人に時間を奪われることは断じて「どうしようもないこと」ではありません。ほんの少し工夫をするだけで、上司や部下、外注先、クライアントにいたるまで、だれもが早く動いてくれるようになるのです。
人に早く動いてもらうには
私も新卒時代はそこまで気づくことができず、ずいぶんと時間を無駄にしていました。 上司に確認のメールを送ったはいいけれど、待てど暮らせど返事がこない。上司のゴーサインが出なければ、外注先に指示を出すこともできず、何一つ作業が進まない。結局、上司から返信がくるまで2日にわたってその仕事を停滞させ、自分だけではなく外注先にも迷惑をかける。そんなことが何度かありました。
このように「相手(上司)に早く動いてもらおう」という意識をもたず「なんとなく」 でコミュニケーションを取っていると、相手のペースに巻き込まれてどんどん仕事が遅くなってしまいます。いくら自分がスピーディに動いたとしても「待ち」の時間がなくならない限り、仕事を早く進めることはできません。
本当の意味で仕事を早め、残業をなくすためには「対人」の攻略が不可欠なのです。
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