PC活用術

アウトプットとインプットの無限ループで英語力を磨く

音読のすすめ

世の中の動きを「知識」として知っておくためのインプットであれば、動画を観たり文字を読むだけで十分ですが、試験勉強や語学の習得など、情報を「記憶する」必要がある場合は「音読」が最も効率的です。

以前よくニュースになっていたのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、楽天は10年ほど前から英語を社内公用語としていて、新卒社員でもTOEIC800点程度の英語力が求められます。私は、いわゆる〝受験英語〞は身についていたものの、リスニングやスピーキングは苦手だったため、大学4年生のときに楽天から内定をもらった時点ではTOEICのスコアは430点ほどしかありませんでした。

しかし、そこから楽天基準をクリアすべく集中的に勉強した結果、2カ月で810点までスコアを伸ばすことができました。これは間違いなく「音読」のおかげです。英語に限らず、短期間で多くの情報を記憶したいときは音読するのが一番です。ただ文字を読むだけだと、目が滑って内容が頭に入ってこないことがありますが、音読なら必然的に目の前の文章に集中することになります。

耳から情報をインプットする

また、音読には「目で見る↓文字の内容を理解する↓声に出して読む↓その声を耳で聞 く」という要素があり、脳のさまざまな領域で神経細胞を活性化するため、長期記憶に残 りやすいということもわかっています。『脳トレ』で有名な東北大学加齢医学研究所川島 隆太教授によると、音読すると脳が活性化するため、音読直後の記憶力は、何もしないと きとくらべて20〜30%も増えるといいます。

私も学生時代から音読の効果を実感し、テスト勉強のときなど積極的に音読を採り入れ てきました。自分で声を出し、それを自分の耳で聞くということは、アウトプットとイン プットが無限ループ状態になるということ。だからこそ音読された情報は、しっかりと記憶に刻まれるのです。

耳から情報をインプットするという意味では、本の内容をプロのナレーターが朗読してくれる「オーディオブック」も便利です。普通の読書と違ってページをめくる必要がないため、移動中、家事中、運動中などさまざまな場面で「ながら読書」ができ、さらなる時短につながります。オーディオブックを提供する業者は多くありますが、ビジネス書なら Amazonの品ぞろえがいいようです。

音声配信を利用しよう

ただ私自身は、現在はオーディオブックを使うことはなくなりました。というのも、 オーディオブックはアナウンサーが原稿を読むのと同じくらいの聴きとりやすいスピードで読み上げるので、1冊あたり3〜5時間、倍速で聴いても1・5〜2・5時間ほどかかり ます。先述のとおり、私はビジネス書なら1冊1時間くらいで読み終わるので、オーディオブックだと逆に時間がかかりすぎてしまうのです。

その代わりに、最近は「Voicy」をよく聴いています。Voicyはビジネスのプロや芸能人が音声配信を行っているラジオのようなメディアです。ジャンルは多岐にわたりますが、中でもビジネス系や自己啓発系のチャンネルが充実しているので、耳から情報 をインプットするには最適なメディアといえます。私は移動中や作業中のBGMに、著名な経営者や投資家の放送を流しています。

 

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