ストップウォッチで時間管理する
集中力を維持しながら仕事に取り組むためには「 50分仕事+10分休憩」のサイクルで働くのが理想です。キリが悪いときや「あと5分で終わるのに 〜」という場面でも、時間が来たらいったん切り上げる。「今中断するのはもったいない」と思える場面もあるでしょうが、サイクルどおりに休憩をはさんだ方が集中力もスピードも維持できるので、結果的に早く仕事が終わります。
「50分仕事+10分休憩」のサイクルを厳守するためには、ストップウォッチでの時間管理が必須です。これがないと「あと何分かな」と何度も時計を確認するはめになり、かえって集中力がそがれてしまいます。50分間の最後の1分まで目の前の仕事に集中するには、 ストップウォッチの力を借りるのが一番です。
アウトプット量を正確に把握できるようになる
しかもストップウォッチには、休憩時間を知らせるだけではない、さまざまな効能があります。まず、ストップウォッチを使って時間管理をしていると、自分のアウトプット量をかなり正確に把握できるようになります。
社会人の中で「自分がこの作業を終えるのに何時間かかるか」を正確に予測できる人は どれだけいるでしょうか。ほとんどの人は「その仕事なら2〜3日で終わるかな」など と、どんぶり勘定で予測するのがせいぜいなのではないでしょうか。
その点、普段からストップウォッチを使って50分単位で仕事をしていると、 分で何をどれくらいできるか明確になり、無駄のないスケジュールを組めるようになります。「午 前中は50分×3コマあるから、タスクAに2コマ、タスクBに1コマ使う。午後は 分× 5コマだから、タスクCに3コマ、タスクDを2コマで終わらせて定時に帰ろう」という ように、見通しが非常にクリアになります。
これをやらず「きょうはタスクA〜Dを終わらせよう」というざっくりした意識で臨む と、ダラダラ作業になって時間ばかりかかってしまいます。
自分のキャパシティを知る重要性
自分のキャパシティを知ることは、フリーランスにとってはより重要な意味を持ちます。私は自分の仕事が工数的に何時間(何コマ)かかるか、1カ月でどれだけの案件をこなせるか、かなりの精度で予測できるため、つねに適量の仕事を受注できています。「仕 事を受けすぎて余裕がない」あるいは「仕事をセーブしすぎて暇になった」ということ は、独立してから一度もありません。
また、私は受験生時代からずっとストップウォッチで時間管理をしてきたので「ストップウォッチを押す=作業スタート」という流れが身に沁みついています。長年にわたって 習慣化することで、ストップウォッチが「やる気スイッチ」の役割を果たすようになった のです。
だからストップウォッチは、できれば長年使える丈夫なものを選んでください。機能的 にはシンプルでよく、高価である必要はありませんが、100均などで売られている安物 は壊れやすいので避けた方がいいでしょう。
ちなみに私が愛用しているSEIKO製のストップウォッチは、小学校教員をしていた 母が体育の授業で使っていたのを譲り受けたもので、かれこれ20年以上同じものを使い続けています。
なお、スマホにもストップウォッチの機能はついていますが、スマホをストップウォッ チ代わりに使うことだけはやめてください。スマホを触ると、何だかんだ通知が気になっ たりラインを見てしまったりして気が散り、かえって時間を浪費してしまいます。
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