PC活用術

仕事は序盤に「方向性」だけ決め、あとは脳の無意識にまかせる

脳の事前インプットをビジネスシーンで応用するには

人の2倍のスピードで仕事をする秘訣は、必要な情報を脳に「事前インプット」しておくことです。受験勉強であれば、先に難しい問題の問題文を読んで その情報を脳にインプットしてから、ほかの問題に取り掛かる。すると脳の無意識が勝手 に難問の解き方を考えておいてくれるので、いざその難問に取り掛かると、魔法のように スルスル解けてしまうというわけです。

このテクニックはビジネスシーンでも幅広く応用することができます。たとえば「納期は1カ月後だが、作業としては1週間ほどで終わる案件」を受注した場 合、あなたはいつ、どのタイミングでその案件に取り組みますか?

1、ギリギリまで完全に放置して、直前の1週間で一気に仕上げる

2、すぐに着手して、最初の1週間で終わらせる

実は、脳を活用する観点からすると「どちらも不正解」です。

1が論外であることは言わずもがなでしょう。これは夏休みの宿題を最後まで残してお くようなもので、放置しているあいだは何ともいえない罪悪感がつきまとうし、ギリギリ のタイミングで着手すると「終わらなかったらどうしよう」と焦りながら仕事をするはめ になるので、クオリティも上がりません。

しっかりした人ほど2を選びがちですが、実はこちらも100点満点とはいえません。 実質1週間の仕事を律義に1週間かけてやるのは「普通」以外の何物でもなく、マイナス はつかないかわりにプラスにもなりません。

大まかな方向性だけ決めるのが脳科学的にベスト

では脳科学的には何がベストなのか?

私なら、打ち合わせをした直後のホットなタイミングで「おおまかな方向性」だけ決めて、あとは脳の無意識にまかせて放置しておきます。すると脳の無意識が勝手に考えて肉 付けをしてくれるので、締め切り直前に本腰を入れて着手したとき、あっという間にクオ リティの高いものができあがります。正攻法でやったら1週間かかる仕事でも、この方法 なら実質2〜3日で終わります。

「大まかな方向性」だけ決めるとはどういうことなのか、私が手掛ける「ビジネス系YouTubeプロデュース事業」を例に説明します。

まず、この事業における納品物とは「どのような層に向けて、どういう演者が、どうい う機材で撮影し、その動画からどういったエンド商品または集客につなげていくか」とい うアイディアをまとめた提案書を意味します。

クライアントとの打ち合わせから納品まで平均2〜3週間といったところですが、私が 提案書の作成に着手するのは、せいぜい納品の2〜3日前です。それまでにやることとい えば、打ち合わせ中から大まかな完成形をイメージしておいて、その日のうちに方向性や コンセプトが似ているチャンネルをいくつか見つけて「参考チャンネル」としてメモして おくだけ。これさえやっておけば、納品の2〜3日前、うまくいけば締め切り当日に 資料を作り始めても十分に間に合うのです。

早く終わらせることがいいとは限らない

「早めに着手して早めに終わらせたい」という気持ちもわかりますが、それがクリエイ ティブ要素の強い仕事であるなら、なおさらオススメできません。

何かを作ったり、考えたりする仕事ほど、あとから「こうすればもっとよくなるな」「こちらの提案の方がターゲットに刺さりそうだ」というアイディアが浮かんでくるもの です。だから思いつきをすぐ形にするのではなく、しばらく脳内で寝かせておいた方が、 時短になるだけではなく最終的なクオリティも高まるのです。

あなたが今手に取っている本書も「脳の事前インプット法」を駆使して書き進めていま す。具体的には、編集者との打ち合わせが終わった直後に全体の方向性(章立て)を決 め、そこから3週間ほど寝かせてから、実際の執筆作業を始めています。おかげで最初の 章立てにはなかった要素もたくさん思いつき、より充実した内容に仕上がりそうだという 手ごたえを感じながら執筆しているところです。

 

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