無意識力

睡眠時間を削ることは脳の無意識力を削ること 7時間は死守!

日本人の睡眠時間は世界で最も短い

日中に眠気を感じるのは、昼食だけではなく慢性的な睡眠不足も一因です。

2018年にOECDなどが行った調査によると、日本人の睡眠時間は世界で最も短く平均7時間22分だったのですが、2020年にフランスの企業Withingsが行った調査では6時間22分と、さらに短くなっていることがわかりました。これはもちろん調査した14カ国中ワースト1位の短さです。

睡眠の長さが仕事の質やスピードに直結する

私の経験上、脳を正常に働かせるためには最低でも1日7時間は睡眠が必要です。とくにクリエイティブな仕事についている人や、高度な判断が求められる立場の人は、睡眠の長さが仕事の質やスピードに直結します。

だから「寝る間もないほど忙しい」は本末転倒で、本当は「寝ていないから仕事が遅く、結果的に忙しくなっている」のです。たまに「忙しいこと」や「寝ていないこと」を 自慢げに語る方がいますが、それは「自己管理が甘いせいで仕事が遅い」とみずから告白しているようなものです。

世界に目を向ければ、Amazon CEOのジェフ・ベゾスや台湾の「天才デジタル担当大臣」ことオードリー・タン、Google会長エリック・シュミットなど、多くの著名人が7〜8時間以上の睡眠を取っていると公言しています。超多忙な彼らでもそれだけの睡眠時間を確保できるのだから、私たちだってやろうと思えば絶対にできるはずで す。

就寝のデッドラインを決めよう

睡眠時間が7時間に満たない方は、今の生活習慣を一度見直してみてください。朝起きなければならない時間は決まっているでしょうから、そこから逆算して就寝時間を決め、日々厳守するのです。

私は毎朝7時に起きるので、7〜8時間の睡眠を確保するために23〜24時に寝るようにしています。就寝時間に幅を持たせているのは、厳密に決めすぎるとストレスになるからです。 時に寝るのが目標だけど、どうしても読みたい本があるときなどは、 23時までなら起きていてもいいことにする。その代わり、24時というデッドラインは何が何でも守る。そんな意識で日々を過ごしています。

また、ベッドに入ってすぐに寝付くためには、就寝1時間前から入眠を意識した行動をとることも大事です。私の場合は、湯船にゆったりつかること、 22時を過ぎたら部屋の照明の明るさを落とすこと、パソコンの大画面の光は刺激が強いので 22時以降は見ないことなどをルール化しています。

 

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