デジタルデトックスが注目されている
少し前にNHKのクローズアップ現代で「〝スマホ脳過労〞記憶力や意欲が低下 」というテーマを取り上げていました。要約すると「スマホから膨大な情報が絶えず流れ込むと、脳の情報処理が追い付かなくなり、前頭葉の血流も減少する。そのためスマホ依存になると、若い人でも物忘れが激しくなったり判断力が鈍ったりする。そんな中、一定時間スマホを手放す“デジタル・デトックス”が注目されている」といった内容でした。
物理的にデジタルから離れる時間を作る
私自身も、以前からデジタル・デトックスの重要性は実感していました。朝から晩までスマホを触っているわけではなくても、つねにネットにつながっている環境で生活していると、徐々に脳の疲れが蓄積していくからです。
コロナ以前の話になりますが、私が2カ月に1回、1週間ほどの海外旅行を習慣にしていたのも、観光というよりデジタル・デトックスが目的でした。だから、あえてWiFiは持っていかず、ネットを見られるのはホテルだけという状況をつくります。すると、心も体もものすごくリフレッシュできるのです。
コロナ後は長距離の移動が難しくなったため、日帰りや1泊程度で行ける関東近隣を旅することが多くなりました。国内の場合はどこへ行っても電波がつながってしまうので、スマホは基本的にリュックに入れっぱなしにして、写真はスマホではなくデジカメで撮るなど、なるべくスマホと距離を置くように努めています。
まずは短時間で離れることから
旅行が難しいときは、映画を観に行きます。映画館では約2時間、スマホを触らずに映画の世界に没頭することができます。現代人は縛りがなければ10分に一度はスマホを触ってしまうので、2時間スマホと離れるだけでもかなりのデジタル・デトックスになります。このほかサウナや温泉に入るときも、スマホを持ち込むことはできないため、同様の効果が期待できます。
このように、短時間でもスマホを触らない時間を持ってみると「スマホなしでも意外に平気だな」ということに気づくはずです。
スマホを一時も手放せない心理の裏には「自分が見ていないうちに重要な連絡が入るのでは」「おいしい情報を見逃すのでは」といった不安があるのでしょうが、実際には数時間スマホから離れたところで、取り返しのつかない不都合が発生することはまずありません。そんな心配をするよりもデジタル・デトックスで脳の状態を整えた方が、確実に人生を豊かにできるはずです。
当サイトの記事が1冊の本になりました↓
すべての仕事を2分の1で終わらせる!アフターコロナの仕事術
前代未聞の脳の無意識を使った時短術、オンライン時代ならではのPC活用時短術やコミュニケーション術を一挙公開します。